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2015/04/06 10:16


こんにちは。職人Timesの荒川です。初めての投稿ですが、個人的にはすごく思い入れの強い商品をご紹介します!元禄創業、300年以上の歴史を持つ老舗畳店さんの一途な思いが生んだ、その名も「畳ブックカバー」。

最高級の熊本八代産の畳表を用いて、畳職人が一つ一つ心を込めて創ります。
畳の上を素足で歩いたときの感触、寝転んだときの香りなど畳の魅力を手のひらサイズに凝縮しました。



ミニノートや手帳カバーとしても使えます。ちょうど手のひらサイズ。


その畳ブックカバーを手掛けますのは、群馬桐生で300年以上も前から畳を創り続けている老舗、「松屋畳店」さん!


なんと現代で11代目になるそうです。実際にたくさんお話もさせてもらって、畳の良い所をいっぱい教えてもらうのと同時に、畳ブックカバーを創った経緯・目的も聞かせてもらいました!


畳ブックカバーが生まれたワケ


こちらは11代目、松屋畳店の店主大川智樹さん。国家一級技能士を有する畳のスペシャリストです。元々畳職人になるつもりはなく、「仕方なく」職人の道を歩み始めた大川さん。しかし、あるときから本気で畳職人を目指すようになり、畳文化の未来を考えるように…。

そして畳文化衰退に危機感を覚え、畳のプロモーション活動として生まれたのが畳ブックカバー。「このブックカバーを使ってくれた人が、畳っていいなと感じてくれて、将来家を建てるときに、畳のある和室を作りたいと思ってくれたら嬉しい。例えそれが、松屋畳店の仕事と関係がなくても、畳の需要が増えることで、い草農家の人や他の畳店も含めて、業界全体が盛り上がって畳文化が繁栄してくれたら、それでいいんです。」と大川さんは語ります。


インタビュー中に僕自身胸が熱くなりました。。
カッコいいです!
(インタビューはHP参照→http://www.shokunin-times.com/cgi-bin/craft/spage.cgi?id=102)


実際に使ってみた!!


実際に商品を自分で使ってみたところ、手にした瞬間からい草の香りが!! でも香りがきついという訳ではなく、本当に不思議と懐かしい。僕はフローリングがない家で育ったため、畳には非常に思い入れがあって、小学生のころに家族で川の字になって寝た光景を思い出しました。何だか涙が…(笑)。


手触りも、さすが最高級熊本八代産の良い所だけを使っていらっしゃるということで、滑らかで絶妙な弾力!ただ、畳であるという性質上、鋭利な物で引っ掛けたりすると、畳を傷つけてしまうので気をつけてください。(どのブックカバーでもそれは同じかな?)



内側はこんな感じです。

文庫本サイズなので、小さめな手帳やノートも入れることができます。何度か出し入れして試してみましたが、違和感なくすんなり収まりました。個人的には400ページくらいの小説がジャストかなと。勿論それ以上でも、それ以下でもしっかりと収まる設計になっています!でもさすがに白夜行(800ページ)くらいまで行くとちょっと無理があるかも(苦笑)。程よいところで可愛がってください!!


また畳には優れた機能がたくさん備わっていることも、忘れてはいけないチェックポイントです!浄化・抗菌作用に加え、独特の弾力が本を優しく守ると同時に、絶妙に手に馴染みます!さらにさらに!香りによるリラックス効果で快適な読書タイムを演出!本物の畳ならではですね。


他とは違うお洒落を楽しみたい方にも、ぜひおすすめ。
そして何より使い込むことで、革のように経年変化を楽しむことができる。
これは非常に面白いです!「い草」という生き物ならではの遊び心!


最後に…

いかがでしたでしょうか。ぜひ職人さんのインタビュー記事も読んでくれると嬉しいです。
これからも、ただ物を売るだけではなくて、ものづくりの裏側や作り手の思いを伝えていきたいと思います。畳文化を見直すきっかけになれば幸いです。ではまた!



(インタビューはHP参照→http://www.shokunin-times.com/cgi-bin/craft/spage.cgi?id=102)


職人Times 荒川剛